お客様にできること コンサルティングお客様にできること コンサルティング

建築計画の企画を行う以前の建築条件については、企業(お客様)の経営戦略の担当者や経営者が必要諸室などをまとめられる事が多いですが、建築設計に関して詳しくないため、とても時間がかかってしまいます。

こうした企画に入る前裁きを設計者がコンサルタントとして参加し、組織の構造や、これからの経営課題を空間的な想像力をもって対応していく事で、イノベーションを起こします。

具体的な実績で、弊社のコンサルティング事例をご紹介します。

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海外でのミッション。この工場を、本来のあるべき姿にする海外でのミッション。この工場を、本来のあるべき姿にする

こちらは企業の資料展示館。不規則な傘形状の大屋根が建物全体を覆います。
施主さまと打ち合わせを重ねるうちに、コンセプトを〈来館者と展示物が対話のできる空間〉に決めました。
そのためには、区切られた展示スペースをひとつのシーンとして捉え、企業の資料館としての強い世界観を展開させることが必要でした。具体的には、展示スペースの中央に特別展示室を設け、空間全体を感じられるようにしながらも、一つひとつの展示物を連続して見られるように、シークエンスデザインを採用。来館者と展示物の対話を実現しました。
この資料館のイメージを固める上でヒントになったのは、私が今まで体感したさまざまな空間です。たとえば、真夏の夕立から逃れ、止むまでの時間を過ごした庇(ひさし)の下。雪が降る中で行われた少年サッカーの試合中、ハーフタイムで集まったテントの下。建築学科の卒業作品が展示された、天井の高い大きな倉庫。これらがもたらしてくれた感覚が今回のコンセプト案につながりました。
施主さまの描いているイメージと私たちの感じたイメージが重なる部分を建築物として具現化するために、設計の前段階であるコンサルティングはいつもていねいに行います。

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こちらは東南アジアに建つ工場です。
竣工後、4年弱経過した建物ですが、外壁の漏水や工場内の床のエポキシ部分の剥離やクラックなどの問題が発生。実際の築年数以上の年数を感じさせる工場でした。今まで問題が起きるたびに施工業者が調査改修を真摯に行なったことが逆に、古びた印象を強くしてしまっていました。
私のミッションは、日系企業や日本の大手ゼネコンと協力して、この工場が本来の性能を発揮できる建物になるように監修すること。私が参加するプロジェクトは、施主さまや関わっている人がすべてハッピーエンドを迎えられるはずと信じ、大規模な改修工事でしたが、覚悟を決めました。